月曜日
主人は 秋野菜の準備で 畑に行きました。 私は 今日は 家の用事で 留守番 ■ 豊岡のコウノトリ コウノトリは江戸時代には浅草の観音堂の屋根で営巣していたという記録があるぐらい、日本中どこにでもいた鳥なのだ。しかし、明治以後は狩猟によって殺戮され、急激にその数は減少し、1956年には特別天然記念物に指定された。58年の調査では兵庫県下に10巣21羽、福井県下に2巣6羽を数えるだけになってしまった。その後も農薬の普及によって、ドジョウなどのエサ不足と農薬の体内蓄積によって、繁殖力の低下や変死などが続き、減っていった。 このような状況を打破すべく、但馬コウノトリ保存会が誕生した。この団体は官民で構成する任意団体であった。この団体が65年、県から委託を受け、人工増殖を目指す飼育を任された。豊岡市野上に飼育用のケージをつくり、野生のコウノトリを捕獲して飼育を開始した。 「私が高校生の頃は、豊岡ではごく普通にコウノトリが空を舞っていた。それがあっという間に減ってしまった。24のとき、私はコウノトリの飼育係を仰せつかり、命をあずかった。しかし、繁殖させるどころか、豊岡のコウノトリは自分の目の前で1羽、また1羽と最期を迎えた。」松島興治郎さん(コウノトリ保護増殖センター長)は当時を振り返り、無念さを語る。時、すでに遅かった。但馬のコウノトリは繁殖能力がなく、しばらくして、絶滅した。 ■ コウノトリの復活 失意のどん底の中で松島さんたちは発想の転換を試みた。「コウノトリに国境はない。豊岡のコウノトリも大陸から飛んでくるコウノトリも同じ種だ。豊岡というよりコウノトリを絶滅させるわけにはいかない。人工増殖に努力しよう。」88年、多摩動物公園が日本で最初にコウノトリの繁殖に成功した。その翌年の89年、豊岡のケージでも松島さん達の長年にわたる努力のかいあって、3羽のヒナが誕生した。 「私はコウノトリにしがみついてきたわけではない。ケージに入れて、コウノトリを逃げられなくしたせいで、逆に私がコウノトリから逃げられなくなった。飼育して、30年以上になるんですね。」飼育係は最初の2年は松島さん1人だったが、2人、3人と増えていった。豊岡市に委託が移った今では、8人いるという。 平成に入って、豊岡における飼育下のコウノトリはどんどん増えてきた。98年現在、59羽を数える。全国の動物園が飼育するコウノトリの総数も130羽(含豊岡)を越えた。 「美しいからコウノトリを残すというんじゃない。日本にはコウノトリと仲良く暮らす文化があった。田んぼにはドジョウやメダカ、フナやトンボがいっぱいいた。その豊かさで生態系の頂点に立つコウノトリという大形の鳥が人間のすぐ横で暮らしていた。先祖の生き方、日本の豊かさを次の世代に残すのは、我々の役目じゃないか。だからかごの中で残すんじゃなくて、もう一度、豊岡の空に放したい。」松島さんはコウノトリだけに思い入れをして生きたわけでは無いという。だが、偶然か必然か、
by sunflower0304
| 2014-08-18 07:18
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Comments(6)
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くちゃ
at 2014-08-18 09:06
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ひまわりさんこんにちは 今日はお留守番でつまらないでしょうね
↓のコウノトリ 皇太子さまも口に出されてイメージの良い鳥ですよね。 絶滅危惧種に分類されているのでは?
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えっちゃん
at 2014-08-18 09:48
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秋のはたけは何かな?
コウノトリ、そっとしておいてあげたいです。
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ひまわり
at 2014-08-18 10:12
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くちゃさん えっちゃん こんにちわ
こうのとり 私はあまり関心なかったのですが、主人が 大きな写真もらってきて それから興味を持ちました。豊岡市農薬使わず、カエル、バッタたくさん 増えてこうのとりの餌が確保できているようです。
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ひまわり
at 2014-08-18 11:15
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スーちゃん
at 2014-08-18 20:07
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ひまわりさん コウノトリのこと詳しく書いてくださってとても勉強になりました、大事に育てたいですね。
もう秋野菜の準備ですか、
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ひまわり
at 2014-08-18 20:13
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